たいまつを手に地区を歩く子どもたち(舞鶴市多門院)

たいまつを手に地区を歩く子どもたち(舞鶴市多門院)

伝統行事「稲の虫送り」(舞鶴市多門院)

伝統行事「稲の虫送り」(舞鶴市多門院)

 豊作を祈願する「稲の虫送り」が4日夜、京都府舞鶴市多門院であった。今年は新型コロナウイルスの早期終息も願いながら、たいまつを手にした住民約50人が列になって歩き、炎で地区を照らした。

 虫送りは、稲に付く害虫を取り除くためにたいまつをともす行事。多門院地区では1953年の台風被害で途絶えていたが、地区の老人会「多門院長生会」が7年前に再開し、子ども会と合同で行っている。前日までに竹やスギの枯れ枝を使って長さ1~3メートルのたいまつを準備した。

 午後7時すぎ、小雨の中をかっぱにマスク姿の子どもらがたいまつを手に出発。「いーねのむーし、おーくろや」「新型コロナ、おーくろや」と声を出し、集落ごとにたいまつをつないでいった。

 長生会の新谷一幸会長(73)は「雨は降ったが、子らが集まってくれてありがたい。地域の伝統を継承していってほしい」と願った。