「普通の女の子に戻りたい」。ステージ上で突然宣言したキャンディーズは1978年4月の公演を最後に解散した▼あれから40年の昨年秋に企画・出版されたのが「キャンディーズへの手紙」(マガジンランド)だ。当時生まれていなかった19歳から70代までのファンたちの熱い思いを収録。世代を超えて愛された国民的アイドルだったことが分かる▼平成のそんなグループの代表格が「嵐」だろうか。来年末で活動を休止すると宣言した。約2年前には所属事務所の先輩だった「SMAP」が解散しただけに残念である▼歌やドラマ、バラエティー、映画など多彩な分野でファンを魅了し、お茶の間を楽しませてきた。だがスターは強烈な光と熱を発し、大衆に注視され続ける。消耗は想像以上だ▼「自由な生活をしたい」「20周年という区切りで、5人それぞれの道を」とリーダー大野智さんは語った。全員が30代後半。休止は次のステップを見据えての決断に違いない。残り約2年、区切りに向けた嵐の船出を見守りたい▼折しも国会がきのう始まった。安倍晋三首相の区切りである自民党総裁任期は残り2年8カ月。行政への信頼を失墜させた勤労統計不正をはじめ国内外に課題が山積する。まさに嵐の中の船出となるが、本人は自覚しているだろうか。