学校再開から1カ月が過ぎた。給食や部活動なども戻り、軌道に乗ってきた頃―そんなふうに考えるのは大人の思い込みだろう。3カ月間も休んだ後の再開である。疲れもする▼京都市立の小中学校では、7時間授業が導入されている。小学生にとって午前4時間、午後3時間の学習はつらかろう。級友にも教室にも慣れない毎日は、きっと緊張の連続だ。例年なら新年度が始まって1カ月するとゴールデンウイークが控えている。一息つく「休み時間」がほしい頃ではないか▼疲れているのは子どもだけだろうか。先生だって、7時間授業はしんどいに違いない。感染予防のための指導や教室の消毒もしなければならない▼経済協力開発機構の調査で、日本の中学校教員の仕事時間が2回連続の世界最長とされたのは昨年。教員の長時間労働を減らそうという議論は、どこへ消えたのか▼授業の遅れ、入試、失われた部活発表の場…心配事は尽きない。第2波による休校があるかもしれず、文部科学省にも学年末のことは見通せない。先を思って悩むよりも、先生には目の前の子どもたちを見てほしい▼不確定な状況の中で、どう行動するかを児童生徒と考える。コロナ禍だからこそできる学びもあるだろう。時々、一緒に休憩してくれたら、子どももうれしい。