自動販売機が並ぶ店内。ジュークボックスや昔懐かしいゲーム機もある(京都府舞鶴市丸田)

自動販売機が並ぶ店内。ジュークボックスや昔懐かしいゲーム機もある(京都府舞鶴市丸田)

自販機で販売されているラーメンと天ぷらうどん、ハンバーガー。ラーメンとうどんは、硬貨を入れて27秒で出来上がる。

自販機で販売されているラーメンと天ぷらうどん、ハンバーガー。ラーメンとうどんは、硬貨を入れて27秒で出来上がる。

 国道178号線沿いに立つ、レンガ色の瓦の建物。中に入ると、かつてロードサイドなどで見られたレトロな自動販売機が壁沿いにずらりと並ぶ。ラーメン、うどん、ハンバーガー…。今では全国で1台しか残っていないという機械もあり、「青春の味」を求める中高年や「昭和の風景」に引かれる若者らが遠方からも集う。

 ドライブインダルマ(京都府舞鶴市丸田)は1971年、谷口高康さん(75)と妻の美津子さん(78)が開業した。先に食堂を開業し、1~2年後に増築して、当時はやったラーメンやうどんの自販機を置き、コーナーを設けた。当初から変わらず、食堂で麺を湯がき、油揚げや、小エビが入ったかき揚げなど具材を手作りして自販機で提供している。
 由良川沿いの店舗は、たびたび浸水被害に遭い、04年の台風23号の際には約1カ月休業し、自販機も故障。家族総出でメンテナンスして復活にこぎつけた。今も毎日乾いた布巾で丁寧に拭き、清潔に保っている。
 京都縦貫道が開通し、店の前の通行量は減少したが、ネットなどでレトロな自販機が話題になり、全国から人が訪れるように。12年、店内に置き始めたノートは30冊に上り、「我が青春のダルマ。いつまでも楽しませて」「また子どもや孫を連れてきます」とのメッセージが並ぶ。
 美津子さんは「店名のダルマと一緒で、七転び八起きでやってこられた。気張って掃除して、これからも変わらず多くの人に自販機を使ってもらえたら」と話す。