夏向けに製作した保冷剤を入れられるマスク。ひんやりしつつ、息もしやすく、見た目に違和感がないようこだわったという(京都市中京区・吉田源之丞老舗)

夏向けに製作した保冷剤を入れられるマスク。ひんやりしつつ、息もしやすく、見た目に違和感がないようこだわったという(京都市中京区・吉田源之丞老舗)

 盛夏に向けて、保冷剤を入れてひんやりと使える麻製マスクの販売を、京都市中京区の仏具店「吉田源之丞老舗」が始めた。口元を冷やしつつ、息がしやすく、見た目にも違和感がないよう仏具職人が試作を重ねた意欲作で、多い日で60枚以上売れるほど好評という。

 同店では新型コロナウイルスの流行で線香や数珠袋などが売れなくなり、売り上げが3割程度減った。職人たちは数珠袋用の金襴の布を使って、マスクを作り、4月から販売している。夏に向けて麻布でも作ったところ、地元客から好評で「保冷剤も入れたい」と要望があったという。
 完成したマスクは、左右の内側に、不織布の保冷剤(約20グラム)を入れるポケットを設けた構造。口の中心部の通気性は確保しているため、呼吸の妨げになりにくい。職人達はポケットの位置や保冷剤の大きさを試行錯誤しながら、使い勝手を追究。社員ら20人が約400回試着して、低温やけどのチェックも行ったという。
 冷感効果は1時間弱だが、麻製のため、マスクのみで装着しても熱はこもりにくいといい、発案した吉田剛博さん(36)は「リピーターが多く、手応えを感じている。熱中症予防に活用してほしい」としている。
 保冷剤付きで1200円。問い合わせは同店075(221)4642。