伐採したタブノキを活用した遊具「たぶごん」。元気に遊ぶ園児たちを増田園長(右端)が見守る=京都市左京区・永観堂幼稚園

伐採したタブノキを活用した遊具「たぶごん」。元気に遊ぶ園児たちを増田園長(右端)が見守る=京都市左京区・永観堂幼稚園

 京都市左京区の永観堂幼稚園は、倒壊の恐れがあった樹齢300年超のタブノキを伐採し、遊具としてよみがえらせた。園関係者は「命の大切さを伝える生きた教材」とし、元気に遊ぶ子どもたちの姿に目を細めている。

 同園では2018年の台風21号で周囲で倒木の被害があり、園庭のタブノキも園児に危険が及ぶ恐れがあるため、昨年6月に伐採。空洞になっていた周囲約3メートル70センチの幹を横に寝かせ、木の皮を剝いだり、防腐処理を施したりして、トンネル状の遊具として再生した。

 かつてドラゴン(竜)のようにそびえていたタブノキの姿から「たぶごん」と命名。新型コロナウイルスの影響で6月に園が再開した後、園児たちは早速、秘密基地のようなたぶごんの中に入っておしゃべりなどを楽しんでいるという。

 遊具は園の創立90周年の記念にもなり、増田宗雄園長(70)は「木はやむなく切ったが、子どもたちの遊ぶ姿を見て再生できて良かったと思う。園庭にはタブノキの根も残っているので、命の大切さを伝えられたら」と話す。

 年少組の男児(3)は「おうちごっこをするのが楽しい。ここからの眺めもいい感じ」と、大きな穴から笑みをのぞかせていた。