上は大津市、下は滋賀県が設置した「公共サイン」。デザインに統一感はない=大津市・大津湖岸なぎさ公園

上は大津市、下は滋賀県が設置した「公共サイン」。デザインに統一感はない=大津市・大津湖岸なぎさ公園

 大津市は、公園など公共空間に行政や各種団体が設置する看板類「公共サイン」を景観と調和させるため、デザインマニュアルの策定に乗り出す。設置ルールを示し、乱立気味の現状の改善を目指す。まず大津湖岸なぎさ公園と大津駅前公園を対象に試行し、市全域への適用拡大を検討する。

 両公園は、JR大津駅前から琵琶湖岸までのにぎわい創出を図る「ジュネーブ構想」の整備エリア。現状では、各種施設の案内や地図、「ポイ捨て禁止」といった警告・標語の看板類が無規則に設置されている。設置者も市や県、民間奉仕団体などさまざまだ。

 大津市まちづくり計画課は「景観を損ねる要因となっているほか、以前から情報伝達の効果を疑問視する声も上がっていた」とする。

 デザインマニュアルでは看板の設置間隔や大きさ、色合いなどのルールを示し、景観との調和を図る。モデルとなる基本デザインも盛り込む。専門家の意見を聞きながら庁内で検討し、来年度以降に策定する。

 マニュアルの策定作業と並行して、現地調査に基づき不要なサインの撤去も進める。

 市によると現在、大津湖岸なぎさ公園には約120カ所、大津駅前公園には約10カ所の公共サインがある。市は「市の景観の中で特に重要なエリア。景観政策のモデルケースにできるよう慎重に考えていきたい」(まちづくり計画課)としている。