2018年の台風21号の進路

2018年の台風21号の進路

 2018年9月4日に京都を直撃し、京滋に「戦後最強」の暴風が吹き荒れた台風21号。1991年に台風の強さの基準が変更されて以降、「非常に強い」勢力の台風が京都を直撃したのは初めてで、京都市では1934(昭和9)年の室戸台風に匹敵する風が吹いた。台風が市のすぐ西側を通過したことが原因とみられる。
 気象庁によると、台風は反時計回りに風が吹いており、台風の中心の東側は台風を動かす風と同じ方向に風が吹くため、より強い風になる。4日の最大瞬間風速は、京都市で39・4メートル(午後2時34分)、彦根市で46・2メートル(午後2時13分)。京都市は、京阪神を中心に3千人以上の犠牲者が出た室戸台風に次ぐ観測史上2位を53年ぶりに更新。彦根市はジェーン台風(50年)を超え、観測史上1位を68年ぶりに更新した。一方、台風の進路の西側だった舞鶴市は18・1メートル、福知山市は14メートルで、被害が東側に集中したことが分かる。
 京都地方気象台の太田貴郎・防災管理官は「京滋に大きな被害をもたらした第2室戸台風(61年)やジェーン台風とほぼ同じコースだったことに加え、台風が高速で府域を通過したことも記録的な強風をもたらした」と分析する。台風21号は午後2時ごろに神戸市付近に上陸した後、1時間後には舞鶴市の東北東約40キロの日本海に抜けていた。時速55キロ以上で府内を通過したとみられる。

室戸台風(1934年)とは

 枕崎台風(45年)、伊勢湾台風(59年)とともに「昭和三大台風」と言われる。京都市で最大瞬間風速42・1メートルを観測し、京都府内で240人が死亡した。京都市内では校舎倒壊が相次ぎ、西陣小(上京区)で木造2階建て校舎が崩壊、児童41人が犠牲になり、市消防局の資料では児童112人が亡くなっている。大津市の瀬田川鉄橋を走っていた急行電車が横転し、11人が亡くなった。