自主番組の制作と放送を続けてきたスタッフら(京田辺市松井ケ丘・松井ケ丘公民館)

自主番組の制作と放送を続けてきたスタッフら(京田辺市松井ケ丘・松井ケ丘公民館)

 京都府京田辺市松井ケ丘の住民が地域のケーブルテレビ(CATV)を通じて放送してきたテレビ局「松井ケ丘あいあいコミュニケーション」が、3月末で休止する。高齢化が進む同地区で、地元の情報を6年にわたって伝えてきたが、スタッフも高齢化して継続が難しくなった。「引き継いでくれる人がいれば」と再開を願う。

 同地区は約50年前に宅地開発され、テレビの難視聴地域としてCATVが整備された。「回覧板を文字放送できれば」との思いから、自治会がCATVの空きチャンネルで2013年3月から自主放送を始めた。

 約700世帯を対象に、午前6時から午後10時半まで放映。地元の祭りやイベント、市議会中継、体操や料理番組などのほか、視聴者の投稿写真や、交番だよりなどの文字情報も流しており、毎週更新してきた。

 同地区は高齢化が進み、65歳以上の住民が40%を超える。あいあいコミュニケーションの制作ボランティアも71歳から83歳までの計10人で、自身や家族の健康に不安を抱える人も多いという。料理番組担当の石原洋子さん(81)は「楽しいけど、目も悪くなり、年とともに難しくなってくる」と休止を残念がる。

 苦労して作り続けただけに、スタッフは「やりがいがあった」「いい仲間ができた」と声をそろえる。ディレクターの大崎宏さん(71)は「番組良かったよ、と言われると苦労が吹っ飛んだ。元気なうちに店じまいした方がいい。地域の方が引き継いでくれたらありがたい」と期待する。