シャムキャッツというバンドが解散してしまった。僕たちがCDを出してすぐくらいの頃からツアーに誘ってくれたり、東京でライブがあれば見に来てくれたり、一緒に福岡や仙台に行ったりと本当にたくさんの思い出があるバンドだ。

 まだHomecomingsを組む前のこと、川端丸太町にあるメトロというクラブでは毎月のように面白いパーティーがあって、僕はそんな夜に夢中だった。そんな頃、どんなイベントにいってもかかっている曲があった。シャムキャッツの「渚」という曲だった。

 大学生になってからしばらく、海外のインディー・バンドばかりを追いかけていた自分にとって、日本にもブルックリンみたいなシーンがあるんだと気づいたことは、自分がもう一度、バンドを組もうと思うきっかけのひとつになった。

 初めてシャムキャッツを見たのは2012年のボロフェスタで、場所はメトロだった。すごい盛り上がりだった。あの頃、「渚」はみんなの曲だった。そのあと一緒にツアーで行ったどんな場所でも「渚」はみんなの曲だった。

 あのイントロのリフレインのなかだけにも数え切れないぐらいの思い出が写真のように張り付いている。