新型コロナウイルスの感染防止対策をしながら開設する八丁浜海水浴場(7月8日午後2時半、京丹後市網野町浅茂川)

新型コロナウイルスの感染防止対策をしながら開設する八丁浜海水浴場(7月8日午後2時半、京丹後市網野町浅茂川)

海水浴場に設置する新型コロナウイルス対策の看板や消毒薬などを準備する市職員(京丹後市網野町・市網野庁舎)

海水浴場に設置する新型コロナウイルス対策の看板や消毒薬などを準備する市職員(京丹後市網野町・市網野庁舎)

 京都府内の海水浴場は11日から順次、海開きを迎える。新型コロナウイルスの影響で府内24カ所の海水浴場のうち、今夏開設するのは宮津市や京丹後市の計15カ所となり、舞鶴市や伊根町などでは感染リスクの懸念から開設をやめた。開設する海水浴場では入場制限や施設の消毒の徹底など、両市が策定したガイドラインに基づいて運営する。

 府などによると、府北部の多くの海水浴場では、開設と運営が地元の地区や観光協会に委ねられる。舞鶴市や伊根町、京丹後市の平、久僧、琴引浜遊海水浴場の開設者らは、住民への感染や防止対策の実施への不安などから中止した。

 一方で、宮津市の3カ所と京丹後市の12カ所は今夏も開設する。両市でも地元で感染への不安の声はあったが、旅館や民宿など観光業における海水浴客への期待度は高い。また、開設を中止したとしても行楽客が流入し、監視員不在の遊泳による水難事故や違法駐車やごみ問題などが発生する懸念があったという。

 そのため、両市は開設者の判断基準になるよう独自のガイドラインを策定した。「全国で最も厳しい基準ではないか」とする京丹後市では、入場者数の制限やごみの持ち帰り、シャワーやトイレなどの施設の消毒・点検、利用者への注意喚起に対応する係員の増員などを定めた。市観光振興課は「ガイドラインが順守できない場合は、開設の中止を求める」と話す。開設しない場所についてもパトロール員を配置する。

 地元も運営方法に苦慮している。鳴き砂で知られる琴引浜掛津海水浴場(同市網野町)では、約600台分ある駐車場を3分の1に絞り、入場者数を制限する予定だ。掛津区長の男性(50)は「一番の不安は感染者を出すこと。砂浜を密にしないよう閑散とした砂浜を目指したい。ガイドラインが守れない状況になれば閉めるしかないと考えている」と話す。

 関西圏では大阪府をはじめ、兵庫県南部や福井県でも海水浴場の開設中止が相次ぐ。兵庫県北部は約8割が開設するが、京丹後市は「どれだけの人が来るかは読めない。入場制限があるため、帰っていただくことも十分考えられる。安全対策など市のガイドラインによく目を通してほしい」と話している。

今夏の京都府の海水浴場開設状況

【開設】

◆京丹後市 琴引浜掛津、小浜、八丁浜、浜詰夕日ケ浦、箱石浜、小天橋・葛野浜、蒲井浜、中浜、高嶋、竹野、立岩・後ケ浜、砂方

◆宮津市  丹後由良、天橋立、天橋立府中

【休止】

◆京丹後市 平、久僧、琴引浜遊

◆舞鶴市と伊根町のすべての海水浴場