京都京阪バスの車庫。洪水時にどこへバスを避難させるかが課題だった(京都府八幡市上奈良)

京都京阪バスの車庫。洪水時にどこへバスを避難させるかが課題だった(京都府八幡市上奈良)

避難者輸送の協定を結んだ八幡市の堀口市長(左)と京都京阪バスの綱手社長=八幡市文化センター

避難者輸送の協定を結んだ八幡市の堀口市長(左)と京都京阪バスの綱手社長=八幡市文化センター

 京都府八幡市と京都京阪バス(八幡市)は9日、水害時に住民をバスに乗せて避難させる一方、バスの避難場所を市が提供する協定を結んだ。住民をスムーズに避難させたい市と車両を守りたい企業が連携して、互いの課題解決を目指す。

 協定では、洪水が予想される時に、浸水が想定される市東部の13カ所から高台の西部にある指定避難所まで同社がバスで往復運転を行い、避難を支援することを定めた。車体をそのまま避難所として活用することや、同社が保有するバスを高台にある小学校跡地へ退避させることも取り決めた。
 市には、車を運転できない高齢者らが高台まで移動する手段を確保でき、木津川近くにある同社は94台のバスを浸水から守れる利点がある。
 調印式で、堀口文昭市長は「大洪水が必ず発生すると考えて備えなければならない。逃げ遅れゼロを目指し、官民一体で取り組みたい」とあいさつ。綱手正志社長は「八幡市から提案をもらい千載一遇のチャンスと感じた。起こった時には、迅速に対処していきたい」と述べた。