京阪バスなどが定期観光バスとして運行する2階建てオープンバス。3月から乗り降り自由の観光用路線バスに展開する(京都市下京区)

京阪バスなどが定期観光バスとして運行する2階建てオープンバス。3月から乗り降り自由の観光用路線バスに展開する(京都市下京区)

 京阪バス(京都市南区)は、終日自由に乗り降りできる観光用の路線バスを、3月下旬から京都市内で新たに運行する。屋根がない2階建てオープンバス「スカイホップバス」を投入し、著名な社寺を中心に市内の人気観光地を巡る。観光客向けの専用路線を設けることで、市バスの混雑解消にもつなげる。

 オープンバスは、途中で乗降できない「定期観光バス」として、明星観光バス(山科区)と共同運行している。周囲の景色を楽しめるとあって人気という。

 計画中の路線は、JR京都駅(下京区)を起点に二条城、北野天満宮、金閣寺、京都御苑、出町柳駅、平安神宮、八坂神社、清水道、三十三間堂などを循環するルート。十数カ所の停留所を新設し、30分間隔で運行する予定。料金は一律3500円。初年度約4万人の利用を目指す。

 京都市ではインバウンド(訪日外国人)の増加で、人気の観光スポットや社寺の近くに停留する市バスが混み合う状態が慢性化している。観光客と地元住民が利用するバスを分けることで、市民のストレスや不満の緩和にもつなげる考えだ。

 京阪バスは、運転手や整備士の不足などを理由に2019年度限りで市バスの受託運行事業から撤退する方針を決めた。その一方、外国人らに好評のバス車両を主要な観光地だけを循環する路線に展開し、独自に収益源を開拓する。

 親会社である京阪ホールディングスの加藤好文社長は「京都のバス交通は工夫できる余地が多い。観光循環バスの運行で、市バスの混雑を少しでも緩和したい」と話す。