京都大学(京都市左京区)

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 恒星の表面で突発的に起きる大規模な爆発現象「スーパーフレア」における電子の動きなど物理的メカニズムの一端が分かったと、京都大などのグループが発表した。2019年に本格観測を始めた京大岡山天文台の望遠鏡「せいめい」の他機関との共同利用では初めての観測成果という。10日に国際学術誌に掲載される。

 せいめいは口径3.8メートルと東アジアで最大級で、光を波長ごとに分析して多くの情報を得ることができる。光を集める能力が高く、発生時間が短い宇宙の突発的な現象を高効率で捉えられるのが特徴という。

 京大理学研究科の野上大作准教授や大学院生の行方宏介さんらはフレアの発生頻度が高く地球から近い「しし座AD星」をせいめいなどで観測。19年3月23日未明に大規模な爆発現象を捉えた。解析の結果、観測した中で最大級の太陽フレアの10倍以上のエネルギーがあるスーパーフレアで、高エネルギーの電子が太陽フレアと同じように恒星の上空から表面に向かい、熱や光が出ていることが判明したという。

 行方さんは「精細なデータを得ることができた。今後も観測例を増やしたい」としている。