宇治市役所の北玄関付近に設けられた回収ボックス

宇治市役所の北玄関付近に設けられた回収ボックス

 不要になった衣類や靴などを回収し、東南アジアやアフリカで再利用してもらう京都府宇治市の事業が好調だ。昨年8月に始めてから先月までに約18トンを集め、同市の担当者は「想像以上の量」と驚くほど。今月に入って、回収場所を増やしたり、既存の回収ボックスを大きくしたりした。

 職員がごみの回収をしている時、「まだ使えそうな服や靴がごみに出されており、もったいない」と考え、捨てる前の古着を海外に届け、再び使ってもらう事業を企画した。
 回収ボックスは、市役所の北玄関付近に設置。集めるのは、汚れたり破れたりしていない洋服やかばん、ぬいぐるみなど。
 事業が始まった昨年8月に回覧板で回収を呼び掛けた。口コミで市民に広まり、同市ごみ減量推進課は「新しい持ち主にそのまま使ってもらえる点が、市民の『もったいない』という気持ちに響いたのでは」と分析する。
 これまでの回収量の約7割は衣類が占め、大人の背丈ほどあるクマのぬいぐるみも持ち込まれたという。
 回収後は、国内の業者を通じてマレーシアの市場に送られ、東南アジアやアフリカで販売される。
 今月初旬には、より手軽に協力してもらうため、木幡公民館(同市木幡)で回収を始めた。市役所の回収ボックスは従来の約10倍とし、高さ1・3メートル、幅1・5メートル、奥行き1メートルほどのボックス二つに拡張した。屋外に移して休日や夜間も利用可能になった。
 市民から希望があれば回収拠点を増やすという同課は「Tシャツ1枚のリユースでも、力を合わせれば環境保護の大きな力になる。日本の古着は高品質だとして海外で喜ばれているので、ぜひ持ち込んでほしい」とする。問い合わせは同課0774(20)8692。