大江山鉱山強制連行訴訟などの資料が並ぶ企画展(ひと・まち交流館京都)

大江山鉱山強制連行訴訟などの資料が並ぶ企画展(ひと・まち交流館京都)

 第2次大戦中に京都府北部の旧与謝村(現・京都府与謝野町)の大江山ニッケル鉱山に強制連行された中国人労働者をテーマにした企画展「甦(よみがえ)れ 歴史の記憶」が10日、京都市下京区のひと・まち交流館京都で始まった。当事者の証言や資料を通して日本の加害の側面を伝えている。

 大江山鉱山強制連行訴訟は2004年、中国人元労働者側と日本冶金工業(東京)との間で和解が成立。国への訴えは、強制連行・労働の国の関与を認めつつ国家無答責の法理などで請求を棄却した二審判決が、最高裁で確定した。企画展は、戦後75年がたち戦争体験者が減る中、史実を知ってもらおうと市民団体「中国人戦争被害者の要求を支える京都の会」が主催した。

 会場には、同鉱山の採掘場の写真や施設復元図、作業に従事した中国人労働者200人の名簿一覧、国内の労働力不足を補うため政府が閣議決定した「華人労務者内地移入」の写しなど、写真約90点と解説パネル約50点が並ぶ。「番号で呼ばれ、監視員からよく殴られた」「中国に帰国後、日本にいた経歴からスパイ呼ばわりされた」といった証言も紹介している。7月14日までの午前10時~午後5時。無料。