謝罪の言葉を述べる米軍経ケ岬通信所のベネディクト司令官(右端)=京丹後市峰山町・市役所

謝罪の言葉を述べる米軍経ケ岬通信所のベネディクト司令官(右端)=京丹後市峰山町・市役所

 京都府京丹後市の米軍経ケ岬通信所の軍属が酒気帯び運転の疑いで書類送検された問題で、同通信所のブレイク・ベネディクト司令官が10日、地域住民らの前で「このたびの遺憾な事案に心からおわび申し上げる」と謝罪した。市は米軍と防衛省に交通事故事案の報告ルールの明確化を求めた。


 米軍と住民らの協議の場である「安全・安心対策連絡会(安安連)」が同市役所で臨時で開かれた。ベネディクト司令官は、飲酒運転を「地域のみなさんの安全を軽視した恥ずべき行為」と陳謝。容疑者は発覚以降、米陸軍発行の運転免許を剝奪し、通信所内への立ち入りや業務禁止処分にした、と説明した。運転講習の徹底に加え、車両にアルコール検知器を設置するよう検討するとした。

 交通事故が起きた際の公表基準を巡り、防衛省は米軍側の要請で昨春、物損も含めた全件発表から、件数と重大事案のみの詳細報告に変更。今回の事案を受け、中山泰市長は市や防衛省など関係機関を交えて報告のルールを作ることと、それまでは全件公表に戻すことを求めた。これに対し、防衛省の関係者は「検討する」と述べるにとどめた。

 また、中山市長は、防衛省が事故発生の数日後に事案を把握しながらも、市に報告したのは軍属が書類送検された7月7日だったとして、速やかな情報提供を要請した。

 防衛省などによると、同通信所の軍属は6月13日夕、市内の居住地の駐車場で私用車を酒気帯び状態で運転し、駐車中の無人車両に接触した疑いがある。軍属は自宅で1人で酒を飲んでいたといい、公務外だった。