約半年ぶりに営業を再開し、常連客が訪れた若の湯 (舞鶴市本)

約半年ぶりに営業を再開し、常連客が訪れた若の湯 (舞鶴市本)

 国の登録有形文化財となっている京都府舞鶴市本の老舗銭湯「若の湯」が、ボイラー交換を終えて10日、約半年ぶりに営業を再開した。常連客らが地元の井戸水を引いた湯船に久しぶりに漬かり、心や体を温めた。

 1903(明治36)年創業で、現在の建物は23(大正12)年に建てられ、洋風でレトロなたたずまいが特徴。ボイラーなどの老朽化に伴う改修のため、1月から休業していた。昔ながらの重油とまきのボイラーをガスボイラーに換え、配管も新しくした。

 休業中は、おかみの若井康江さん(66)が、常連客を市内にあるもう一軒の老舗銭湯「日の出湯」に車で送迎した。市内でまちづくりに取り組む一般社団法人KOKINメンバーがタイルなどの補修に協力し、再開にこぎ着けた。

 初日は、常連客が次々に訪れた。数十年通う女性(75)=同市=は「待ちかねていたからうれしい。ゆっくり堪能して汗を流せました」と喜んだ。若井さんは「廃業も考えたが、みなさんの顔が浮かび、再びお風呂に入ってもらいたいとの思いで存続できた。今後も地域の人が気楽に寄れる場として役に立ちたい」と心を新たにしている。

 26日午前11時~午後3時、KOKIN有志でつくる銭湯部が営業再開を記念して「若の湯まつり」を催す。銭湯前の駐車場で地元産の万願寺トウガラシを使った天ぷらなどの飲食物販売を予定している。