神輿庫に安置された中御座(中央)を清める神職(10日午後6時8分、京都市東山区・八坂神社)

神輿庫に安置された中御座(中央)を清める神職(10日午後6時8分、京都市東山区・八坂神社)

 祇園祭の神輿(みこし)を清める「神輿洗い」が10日、京都市東山区の八坂神社であった。3基ある神輿の一つ「中御座」に神職が境内の湧き水を振りかけ、例年の神幸祭に替えて17日に行われる「御神霊渡御祭」への準備を整えた。

 例年は中御座を四条大橋まで運んで行われるが、今年は神輿巡行が中止となったため神輿庫に納めたまま行われた。また、神輿洗いには神社の氏子組織の筆頭「宮本組」の人たちが10日朝にくみ上げた鴨川の水を使うのが通例だが、今年は鴨川の水量が増して河川敷への立ち入りが規制されていたため、神社の湧き水が用いられた。

 午後6時すぎ、既に飾り付けを終えた2基の神輿「東御座」「西御座」に挟まれる形で中央に据えられた中御座に向かい、神職が榊(さかき)に浸した水で清めた。例年は数時間かけて行われ、四条大橋は神輿の担ぎ手や見学者でごった返すが、今年は新型コロナウイルス感染予防のため10分ほどで終了。宮本組組頭の原悟さん(56)は「初めての経験だったが、気持ちは例年と変わらない。祭りにむけて宮本組の皆の気持ちが一つになってきたようで感無量だ」と話した。