11月末の閉店が決まったドライブイン「丹波の里やまがた屋」(京都府京丹波町蒲生)

11月末の閉店が決まったドライブイン「丹波の里やまがた屋」(京都府京丹波町蒲生)

 京都府京丹波町蒲生のドライブイン「丹波の里やまがた屋」が11月末で閉店することが、このほど分かった。同店を経営する「丹波の里やまがた屋」の山形明裕社長(34)は閉店する理由として、時代に合わなくなった大型店舗であることや、京都縦貫道開通による交通量の減少の影響などを挙げた。

 やまがた屋は1960年、山形社長の祖父山形順一氏(84)がトイレを併設した食堂として開店し、今年60周年を迎えた。国道9号と27号が交差する要所に位置し、長年多くの観光バスや大型トラックの休憩所として親しまれてきた。モータリゼーションの発達とともに店構えも大きくなり、一息つくドライバーや観光客でにぎわいを見せた。
 しかし、周辺には道の駅が複数あり、大型のドライブインの機能が「今の社会や時代に合わなくなった」と山形社長は実感したという。2015年、京都縦貫道の全線開通で国道の交通量が激減。トイレの改装や商品の見直しで回復を図ったが、売り上げは開通後の5年間で開通前と比べて5割減になった。
 現在はトイレや土産物売り場をはじめ、フードコートやベーカリーカフェのほか、チェーン店「ミスタードーナツ」もあり、地元住民の憩いの場にもなっていたが、新型コロナウイルスの影響を受けて売り上げはさらに3割減少。先行きの不透明さが一層深まり、閉店へ踏み切った。
 山形社長は「60年もの間、多くの方に利用してもらい、感謝している。最後の日まで、心を込めた営業でお客様を迎えたい」と話した。
 山形社長によると、従業員(契約と委託を含む)32人の雇用契約は閉店日の11月30日をもって解消となるといい、建物や土地の運用は未定。