昨年の時代祭行列(2019年10月、京都市上京区・京都御苑)

昨年の時代祭行列(2019年10月、京都市上京区・京都御苑)

 京都三大祭りの一つ「時代祭」の行列を運営する「平安講社」は11日、今年は時代祭行列の巡行を中止すると発表した。新型コロナウイルス禍の収束が見通せない中、市民約2千人からなる行列を出すことや、観覧者の「密」を防ぐことは困難だと判断した。時代祭行列の中止は台風襲来による悪天候で取りやめた2017年以来。春の葵祭、夏の祇園祭に続く時代祭の行列中止で、今年は京都三大祭の行列巡行が全てなくなった。

 時代祭は、平安神宮の創建と平安遷都1100年を祝って1895(明治28)年に始まった。遷都の日にあたる10月22日、明治維新から平安時代まで約千年間の時代衣装を着た市民の行列が京都御所から平安神宮まで歩いている。行列の中止は今回で12回目。過去には悪天候によるほか、天皇の死去や戦争などで行列が中心なったことはあったが、病気が原因での中止は初めてという。22日早朝にある平安神宮での本殿祭は例年通り行われる。