京都府亀岡市内に点在するの農機具小屋の魅力を紹介した「小屋の本」(亀岡市曽我部町)

京都府亀岡市内に点在するの農機具小屋の魅力を紹介した「小屋の本」(亀岡市曽我部町)

 京都府亀岡市にゆかりのあるアーティストたちが、市内に点在する農機具小屋を調査し、紹介冊子「小屋の本」にまとめた。外観や収納された道具、のどかな風景に溶け込む様子を捉え、それぞれの小屋の特徴をユーモラスに表現している。

 市などが主催する芸術祭に関わる団体「きりぶえ」が発行。収集や造形、建築を得意とする芸術祭のメンバー4人が「農家が建てた作品のよう」と小屋に興味を抱き、1年以上かけて市内に500ほどある小屋をくまなく調査した。
 冊子では、素材や形状の異なる約40棟を写真や解説文で紹介。二つ連なった小屋は「おしどり夫婦」、長く手入れされずにツタですっぽりと覆われた小屋は「おばけ」など、特徴を捉えた愛称も付けた。木陰を生かして建てられたり、獣害対策でスピーカーが備え付けられていたりすることにも触れ、持ち主の工夫の表れとして伝えている。
 調査と編集に携わった辰巳雄基さん(29)は「近年では、ほ場整備の影響で姿を消してしまうことも多いが、小屋からは自分たちの手でものを作り上げる豊かさが垣間見える」と魅力を語る。
 128ページで2千部発行。1980円。宮脇書店亀岡店や「KIRI CAFE」「saji」などの飲食店でも購入できる