京都府警が高校生に実施した初の実態調査の結果が19日に京都市内で開かれたシンポジウムで公表され、回答した府内の高校生約7800人のうち102人が薬物使用を誘われたと答えたことが分かった。大麻など違法薬物の入手が可能という回答も3割強に上り、薬物の誘惑が身近に迫っている現状を示した。
 実態調査は、大麻を所持したとして市内の高校生5人が逮捕され、小学6年生が大麻を吸引したとして児童相談所に通告された事件を受け、実施した。11月下旬~12月上旬、府内の全高校生約7万人のうち、公立と私立の計18校の生徒7860人を対象に行われた。
回答では「違法薬物を手に入れることが可能だと思う」とした生徒が2846人で、手段としてインターネットが最多だった。220人が大麻など違法薬物に興味があるとした。「たばこと大麻のどちらの害が大きいか」との質問には、592人が「たばこ」、1058人が「わからない」と答え、有害性について誤った認識が少なくないことを示した。
 高校生が薬物乱用防止について考えるため下京区の京都産業大むすびわざ館で開かれたシンポには約400人が参加した。「夜回り先生」として知られる花園大客員教授の水谷修さんの講演もあり、「薬物は人間の頭と心、体を奪う。正しい知識を持ち、絶対に手を出さないでほしい」などと熱く語り掛けた。