大津地検

大津地検

 琵琶湖の竹生島(滋賀県長浜市)に建つ宝厳寺(ほうごんじ)の国宝などを修理する滋賀県発注工事を巡り、県職員が業者に入札情報を漏らしたとされる事件で、大津地検は14日、官製談合防止法違反の罪などで、県文化財保護課主査(41)を、公契約関係競売入札妨害の罪で、長浜市の工務店社長(61)を起訴した。

 起訴状によると、主査は、2018年度と昨年度に行われた同寺の唐門(国宝)や観音堂(重要文化財)などを保存修理する工事の一般競争入札で、非公表の予定価格(落札できる上限価格)に近接した金額を社長に教え、両年度とも同店に落札させ、入札の公正を妨害した、としている。

 県によると、主査は16年度から同工事の現場責任者で、予定価格の基になる設計価格を積算する立場だった。

 宝厳寺は西国三十三所三十番札所。長浜城を築いた豊臣秀吉と関係が深く、唐門は秀吉の墓所とされる豊国廟(京都市東山区)の極楽門を移築したと伝わり、元々は大坂城の堀の極楽橋の遺構とされる。事業は13年度から国、県、長浜市の補助を受け、今年4月末に完了した。総事業費は8億5千万円だった。