疫病退散を願って奉納された「田歌の神楽」(京都府南丹市美山町田歌・八坂神社)

疫病退散を願って奉納された「田歌の神楽」(京都府南丹市美山町田歌・八坂神社)

 京都府南丹市美山町田歌(とうた)の八坂神社で14日、祇園祭が営まれ、府登録無形民俗文化財の「田歌の神楽」が奉納された。今年は新型コロナウイルスの影響で観光客を迎え入れず、氏子ら住民が静かに疫病退散を祈った。

 同祭は、豊かな実りや子孫繁栄を願うために毎年7月14日に開かれ、約360年続いているといい、例年、約200人の観光客が訪れる。
 だが、今年は住民のみの参加とし、さらに神事を簡略化したほか、持ち回りの当番家「宿」を民家ではなく田歌集落センターにするなど、感染拡大の対策も施した。
 鬼役の子どもを先頭にてんぐやひょっとこ、お多福らが1列になって同センターから出発。道中、奴(やっこ)振りがあり、3人の奴が「ヤトーセー ヤトーナ」と声を上げた。同神社に到着後、一行は笛の音に合わせて舞いながら太鼓を打ち鳴らす神楽を披露した。
 田歌の長野宇規(たかのり)区長(50)は「迷いはあったが、疫病退散を祈る神事なので由来を大切にしようと開いた。コロナが広がらないよう願いを強く込めた」と話していた。