大津地検

大津地検

 琵琶湖の竹生島(滋賀県長浜市)に建つ宝厳寺(ほうごんじ)の国宝などを修理する滋賀県発注工事を巡り、県職員が業者に入札情報を漏らしたとされる事件で、大津地検は14日、官製談合防止法違反の罪などで、県文化財保護課主査(41)を、公契約関係競売入札妨害の罪で、長浜市の工務店社長(61)をそれぞれ起訴した。

 関係者によると、主査は起訴内容を認め、動機については「業務が多忙な中、入札が単年度ごとに実施され、業者が次年度に変わる可能性があった。この工事への理解が深い業者にやってほしくて漏らした」という趣旨の供述をしているという。

 起訴状によると、2人は共謀し、2018年度と昨年度に行われた同寺の唐門(国宝)や観音堂(重要文化財)などを保存修理する工事の一般競争入札で、非公表の予定価格(落札できる上限価格)に近接した金額を主査が社長に電話で教え、18年度は1億1732万円(税抜き、落札率99・5%)、昨年度は9256万円(同、同99・7%)で同社に落札させ、入札の公正を妨害した、としている。
 県警は14日までに、18年度の情報漏えいについても、官製談合防止法違反などの疑いで追送検していた。