国交省の専門家らが調査した土砂災害現場(高島市拝戸)=滋賀県提供

国交省の専門家らが調査した土砂災害現場(高島市拝戸)=滋賀県提供

 滋賀県高島市拝戸で8日に民家2軒が一部損壊した大雨被害で、近くの山の斜面で約500メートルにわたり土石流が発生していたことが14日、国土交通省による現地調査で分かった。

 同省と県によると、土石流は民家を直撃しなかったものの、周辺に大量の雨水と土砂が流れ込み、2軒が損壊、1軒が床上浸水した。現場は土砂災害警戒区域に指定されており、被害が発生した8日朝は1時間当たり40~50ミリの降雨があった。

 県の要請で現地を調査した同省国土技術政策総合研究所の木下篤彦主任研究員は「土石流はスピードが速い。時間雨量や土砂災害警戒情報をチェックし、早め早めに避難を」と話し、将来的に砂防堰堤を設置するよう県に助言した。

 また、民家近くの製材所の敷地にも土砂が流れ込み、事務所や製材用機材が被害を受けていたことが経営者(74)の話で分かった。高島市は8日に被害を把握していたが、発表していなかった。担当者が被害件数に含めるのを失念していたという。