仲間と「COCHAE(コチャエ)」の名で活動する武田美貴さん

仲間と「COCHAE(コチャエ)」の名で活動する武田美貴さん

 こけしやダルマの絵付き折り紙。レトロな色使いのデザインから溢れる、どこかコミカルな面持ちがいとおしい。絵付き折り紙などを考案するデザイナー武田美貴さん=京都府京丹後市峰山町=は「昔からある玩具の見せ方をおしゃれに変えて、その歴史を知ってほしい」と、かわいらしさと驚きのあるデザインをモットーに新しい折り紙を模索する。

 岡山市出身で、映像の世界を志して多摩美術大(東京都)に進んだ。京都国際学生映画祭で2年連続入賞するなどしたが、折り紙との本格的な交わりは大学4年の時。同郷の仲間と写真のコラージュを基にした折り紙の立体造形を制作した。翌年には大阪で開いた個展を契機に、出版社やギャラリー関係者らの目に留まった。

 大正時代など古典折り紙や江戸時代の小紋の図案の彩色と復刻などを仲間と考案したさまざまな作品を世に送り出してきた。折り方によって無限の表情を作り出せる絵付き折り紙では日本デザイン振興会主催のグッドデザイン賞も受賞。「折り紙は短い時間できちんと出来上がってかわいい。どんな絵柄が出てくるか折り方を考えるのも楽しい」

 結婚と出産を機に夫の郷里である丹後に移住した。岡山と東京の仕事がほとんどだったが「その土地土地の物の面白さや楽しさがある」と言う。ちりめん飛脚を描いたパッケージ、海の京都DMOのてぬぐい、ちりめんを使った折り紙もデザインしてきた。「いろんな所に面白い物が埋もれている。そういった物をかわいく驚きのあるデザインで見せるのが使命」と笑顔で向き合う。