日本人で初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士や書の意味を学ぶ児童ら(京都府宇治市宇治・莵道第二小)

日本人で初めてノーベル賞を受賞した湯川秀樹博士や書の意味を学ぶ児童ら(京都府宇治市宇治・莵道第二小)

 日本人初のノーベル賞受賞者、湯川秀樹博士が京都府宇治市宇治の莵道第二小の児童に向けて書いたとされる書が、このほど修復された。開校時に寄贈されたとみられている。

 「眞善美」と書かれ、同小体育館に展示されていた。市歴史資料館に修復を依頼して破れなどを補修し、額縁を新調した。同館は書が贈られた経緯も調査し、校区内に住む上林信良さん(74)の父で、約60年前に育友会長を務めた種太郎さんが寄贈したと分かった。

 信良さんによると、種太郎さんは、いとこで湯川博士とともに京都大で物理学を研究していた四手井(しでい)綱彦氏を通じて依頼したという。同館は、1955年5月には既にこの書が校内に展示されているのを写真で確認した。

 修復費用は信良さんが負担した。信良さんを招いての全校集会が29日、同小で開かれ、児童たちは湯川博士の功績や、人間の理想としての価値追求を示す書の意味を学んだ。信良さんは「書は湯川博士から児童の皆さんへのメッセージ。この言葉を大切に、学習に励んでほしい」と話した。