京アニ作品のポスターなどを並べた追悼展示(宇治市折居台・市中央図書館)

京アニ作品のポスターなどを並べた追悼展示(宇治市折居台・市中央図書館)

 京都アニメーション第1スタジオ(京都市伏見区)の放火殺人事件から18日で1年を迎えるのを受け、京アニの本社がある京都府宇治市の市中央図書館(同市折居台)は15日、宇治を舞台にした「響け!ユーフォニアム」の宣伝ポスターや、原作本などの展示を同館で始めた。職員の手による折り鶴も飾り、事件犠牲者らへの追悼の思いを込めた。

 展示したポスターは「響け!―」シリーズのうち、2016年4月公開の「北宇治高校吹奏楽部へようこそ」、19年4月公開の「誓いのフィナーレ」の映画2本の計3枚と、テレビアニメの1枚。ポスター下部に記された制作関係者一覧の中には、事件犠牲者の名前もある。
 同図書館には、美術館・博物館の企画展、音楽会など各イベントの宣伝ポスターが多く送られてきて掲示するが、開催期間終了後は廃棄するのが通例。しかし「響け!―」のポスターは地元にある会社に関するもので、色彩も美しいため、保管していたという。
 原作本などは、宇治市出身の小説家・武田綾乃さんの「響け!―」シリーズと、「涼宮ハルヒ」シリーズの計10冊が並ぶ。これら展示コーナーには同図書館職員による折り鶴約500羽も飾っており、展示最終日の19日には千羽鶴にしたいとしている。
 来館した男性(35)=同市明星町=は「アニメはあまり見ないが、宇治が舞台の作品は鑑賞してみたい」と語った。安田美樹館長は「京アニは宇治市民の誇り。事件のことを決して忘れず、今後の活躍を願いたい」と話している。