ロームが開発した車載スマートフォン無線充電システム

ロームが開発した車載スマートフォン無線充電システム

 ロームは、自動車向けのスマートフォン無線充電システムを開発した。最も普及が見込まれる国際規格「Qi(チー)」に準拠し、15ワット対応により現在主流の5ワットに比べ充電時間を短縮。通信機能を搭載してスマホと車の電子機器との連携も視野に入れる。

 4月から本格参入し、2025年度にはQi規格の車載無線充電分野でIC(集積回路)の世界シェア30%を目指す。

 Qiは無線充電の国際規格で、BMWやフォルクスワーゲンなどが加盟するドイツの自動車メーカー団体が採用し、各国の自動車メーカーでも搭載が見込まれている。アップルもiPhoneの2017年発売のモデルから導入しており、車とスマホで取り入れる動きが広がっている。

 ロームは、25年に全世界で販売されるQi規格スマホ無線充電器が標準搭載された自動車は550万台に達すると予測し、対応するICなどの開発を進めてきた。

 今回のシステムは、運転席と助手席の間のセンターコンソールなどへの設置を想定。半導体メーカー、STマイクロエレクトロニクス(スイス)の近距離無線通信「NFC」端末を搭載し、スマホと充電器の間のICカードを検知して磁場による破壊を防ぐ。スマホと自動車側の電子機器との画面共有などの連携も視野に入れる。また、最終製品に近いことから自動車部品メーカーの開発期間短縮にも寄与する。

 IC単品はサンプル価格1500円。ICやNFC端末などを組み込んだシステムは同10万円。