試合後、応援団がいた観客席の手すりをアルコールをかけ消毒する選手(11日、綾部市・あやべ球場)

試合後、応援団がいた観客席の手すりをアルコールをかけ消毒する選手(11日、綾部市・あやべ球場)

間隔を空けて応援する塔南の保護者や部員たち(12日、わかさスタジアム京都)

間隔を空けて応援する塔南の保護者や部員たち(12日、わかさスタジアム京都)

 11日に開幕した夏季京都府高校野球ブロック大会で、新型コロナウイルスの感染を防ぐため、さまざまな対策が講じられている。原則無観客で開催されるほか、3密の回避や飛沫(ひまつ)の防止、消毒の徹底など、細心の注意が払われている。府高野連は「参加者の安全を守りたい」と、試合の開催と安全確保を両立するための懸命の努力が続く。

 11、12日はわかさスタジアム京都(京都市右京区)などで計9試合が行われた。試合前のあいさつでは両チームが静かに頭を下げて礼。守備を終えれば、距離を保った「エアタッチ」や「肘タッチ」を仲間と交わす。試合後の選手同士の握手はなく、勝利校の校歌は演奏のみ。府高野連が定めた感染防止ガイドラインに沿った形だ。ベンチ前で選手が整列する際、監督が「もっと間隔を空けて」と指示する場面もあった。

 一般客は入場できず、保護者や控え部員だけが2週間分の健康観察記録を提出したうえで観戦を許された。鳴り物や歌での応援は禁止で、拍手が中心。試合後は各チームで手すりや椅子を消毒した。12日に登場した塔南高の保護者会長の男性(46)は「どこまでの応援が許されるのか悩んだ」としつつ、「選手の姿をスタンドで見られてうれしい」と喜ぶ。

 運営面では例年より試合ごとの間隔を空け、ベンチなどの消毒も徹底している。府高野連は「さまざまな注意事項がある中での大会だが、各校に協力してもらい感謝している」としている。

■100人以上の行列

 今大会は原則無観客だが、太陽が丘球場(宇治市)ではグラウンド外に大勢の一般ファンが密集する事態が起き、府高野連が対応に苦慮している。

 山城総合運動公園内にある同球場は外周の一部が園内の遊歩道になっており、球場内が見通せる。府高野連は試合が実施された12日、事前に球場外周にロープとフェンスを設置し、「立ち入り禁止」の張り紙を掲げた。しかし、その外側に100人以上が並び、一帯が混雑した。椅子を持参して観戦する人もいた。

 高校野球人気が表れた形だが、府高野連は3密となることを懸念。同公園と協議の末、18日以降の試合日には遊歩道を通行止めにする。また係員が周辺を巡回し、観戦の自粛を求める。「運営への支障が生じた場合、大会中止もあり得る。一般の方は球場周辺での観戦も含めてご遠慮ください」と呼びかけている。