榊を手に四条通を東進する前祭の山鉾保存会代表者ら(17日午前9時、京都市下京区の四条通東洞院交差点)

榊を手に四条通を東進する前祭の山鉾保存会代表者ら(17日午前9時、京都市下京区の四条通東洞院交差点)

 祇園祭・前祭(さきまつり)を行う23の山鉾保存会代表者らが17日、京都市下京区の四条通烏丸交差点から八坂神社四条御旅所まで徒歩で巡行した。新型コロナウイルスの影響で中止となった山鉾巡行に代わる行事で、代表者は榊(さかき)を手に1列になって四条通を東進し、御旅所で八坂神社に向かって遙拝(ようはい)した。

 午前9時、「祇園会」の旗とチリン棒を先頭に、かみしも姿の約50人が歩き始めた。例年なら巡行順を確かめる「くじ改め」が行われる四条通堺町にも榊の枝が置かれ、保存会代表者らが一礼して通過した。20分ほどで四条通寺町東入ルの御旅所に到着すると、1人ずつかしわ手を打って参拝した。

 「動く美術館」とも称される豪華な山鉾とは対照的な静かな行列となったが、小雨が降るなか四条通には関係者らが多数訪れ、新しい形での巡行を見守った。代表者全員の遙拝を見守った祇園祭山鉾連合会の木村幾次郎理事長は「山鉾巡行の中止が決まった時から何か代わりにできることがないか模索してきた」と話し、「初めてのことで不安もあったが、来年につながる形で巡行を執り行えたことに安堵(あんど)している」と笑顔を見せた。