力強く咲き始めたユウスゲ。シカよけ囲いだけでなく、種を残すために花にもネットを付けている(京丹後市久美浜町・箱石浜)

力強く咲き始めたユウスゲ。シカよけ囲いだけでなく、種を残すために花にもネットを付けている(京丹後市久美浜町・箱石浜)

 京都府京丹後市久美浜町の箱石浜で、貴重な海浜植物ユウスゲの花が咲き始めた。環境の変化で近年絶滅の危機にひんしていたが、住民らの努力で少しずつ植生が戻りつつある。

 ユウスゲはユリ科の多年草。高さ1メートルほどに育ち、夕方から一夜限りの黄色の大輪を咲かせる。

 箱石浜はユウスゲの群生地として知られたが、シカの食害や砂地の変化で15年ほど前から姿を消した。住民らでつくる「丹探楽会」が2年前から丘陵地の一部にシカよけの囲いを設けるなど保護活動を続けてきた。今年はようやく約千株が潮風に揺られ、可憐(かれん)な花を咲かせている。