友禅和紙と制菌不織布を使って障害者施設で作られたマスクケース「たしなみ」

友禅和紙と制菌不織布を使って障害者施設で作られたマスクケース「たしなみ」

 観光客に文化体験を提供しているワックジャパン(京都市中京区)は、一時的にマスクを外す際にしまえるケース「たしなみ」を開発した。友禅和紙と制菌効果のある不織布で府内の共同作業所などが作った。使っていたマスクをテーブルに置くことなく清潔に保管できる。

 マスク姿が日常的になった中、小川美知社長が訪ねた寺院で茶を頂く際に、外したマスクの置き場所に困った経験からマスクケースの着想を得た。
 マスクケースは、友禅和紙を使った折り紙の製法で府内の共同作業所など8施設に発注する。内部のマスクが当たる部分には、抗菌・除菌製品を手掛ける高橋練染(右京区)が開発した抗ウイルス制菌効果がある不織布を採用。マスクをとった際に、ケースに挟んでおけば清潔に保つことができる。
 和紙を染める作業は、伏見区の業者が担い、さまざまな色柄を取りそろえている。受注生産で量やデザインは要相談。価格はマスク付きで1千~1200円を想定している。
 同社では、訪日外国人の減少で文化体験プログラムをほぼ休業中だが、今回の取り組みについて小川社長は「企業の会議やお茶席などでの利用、社寺での土産・贈り物などに使ってもらいたい」と話している。