京都大学(京都市左京区)

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 半導体に極小の穴をたくさん作ってレーザーを出す「フォトニック結晶」で、レーザーの照射角度を自在に操作する技術を開発したと、京都大の研究グループが発表した。ロボットや車の自動走行に使うセンサー技術への応用が期待できるという。英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに17日掲載された。

 工学研究科の野田進教授らは既に、光を自在に操れる「フォトニック結晶」を開発している。光センサー技術などへの応用が検討されているが、現状では照射角度は鏡を使って操作する必要がある。そのため装置の大きさや安定性に限界があった。

 野田教授や大学院生の坂田諒一さんらは、フォトニック結晶に作る極小の穴の大きさと位置を工夫。その結果、3ミリメートル四方の面積から広い範囲でさまざまな角度に照射できるようになった。出力も1ワット以上を実現した。

 野田教授は「実用化に向けて、さらに高出力で小刻みに角度を調節できるような技術開発を目指したい」と話している。