日の出湯の前で、歴史を振り返る高橋艶さん(右)、一郎さん親子=舞鶴市東吉原

日の出湯の前で、歴史を振り返る高橋艶さん(右)、一郎さん親子=舞鶴市東吉原

1954年に3代目がタイルに改修した浴槽

1954年に3代目がタイルに改修した浴槽

 京都府舞鶴市東吉原の老舗銭湯「日の出湯」が17日、国の文化審議会が登録有形文化財への認定を求めた答申に盛り込まれた。すでに登録された1軒と合わせ、市内に残る昔ながらの銭湯2軒が両方登録されることになり、関係者は継承の気持ちを新たにしている。

 漁師町にある日の出湯は、経営する高橋艶さん(96)の義父勝蔵さんが1917(大正6)年に建築した、との資料が残る。元々は吉原地域の共同浴場として町内会が管理運営を始め、その後、個人が経営していたのを引き継いだとされる。

 建物は戦前の町家風建築が特徴で、銭湯と居住部に分かれ、銭湯は中心に浴槽、周囲に洗い場を配置。2階には座敷がある。

 全国公衆浴場業生活衛生同業組合連合会(東京)によると、銭湯の同文化財登録は全国で12例目。舞鶴市内では、64年に府の同業組合加盟銭湯が27軒あった記録が残るが、現在は2軒に減り、もう1軒の若の湯(同市本)は、18年に登録されている。

 浴場の清掃などを手伝う長男の一郎さん(71)は「祖父が営業を引き継いでから100年。古くてもきれいに保ち、日本の銭湯文化を残すために家業として続けていきたい」と力を込める。