2機態勢での24時間運用が始まった京都市消防局のドローン(京都市南区・市消防活動総合センター)

2機態勢での24時間運用が始まった京都市消防局のドローン(京都市南区・市消防活動総合センター)

 京都市消防局は7月から消防用ドローン(小型無人機)2機で24時間運用を始めた。休日や夜間の同時災害にも対応できるようになり、火災状況の確認や負傷者の捜索など、隊員の立ち入りが困難な現場での情報収集強化を目指す。

 昨年1月、映像伝送装置を含め約840万円で1機を導入。局本部で平日の昼間に限って運用してきたが、今月1日から紫明高度救助隊(北区)に配置替えし、24時間運用に切り替えた。昨年6月に国から無償貸与された上鳥羽特別高度救助隊(南区)のドローンと合わせ、2機目の24時間体制となった。


 ドローンは縦89センチ、横88センチ、高さ38センチ。ほこりに強く、小雨程度であれば飛行に支障はなく、最高速度は時速約80キロで、最長約30分間飛行できる。熱感知と望遠カメラを搭載し、映像を局本部に送信でき、現場と一体となった対応が可能になる。ヘリでは騒音や吹き下ろしの強風で救助活動に支障が出る恐れもあるが、ドローンであれば危険な場所に近づきやすく、隊員の2次被害を避けられるのもメリットだ。


 出動件数は昨年24件、今年15件(7月20日時点)。9日の京都縦貫自動車道沓掛インターチェンジ(西京区)で乗用車など3台が巻き込まれた土砂崩れの現場でも出動した。この他、油圧ショベルの転落事故で油の流出を発見したり、建物火災の飛び火による白煙を見つけて延焼防止に役立ったりしている、という。


 市消防局は「今回の土砂災害で効果をあらためて実感できた。出水期の水災害をはじめ、さまざまな災害に活用していきたい」としている。