7月20日に35.6度を観測し、今年初の猛暑日となった京都市内(2020年7月20日午後2時2分、京都市中京区)

7月20日に35.6度を観測し、今年初の猛暑日となった京都市内(2020年7月20日午後2時2分、京都市中京区)

全国47都道府県庁所在地の猛暑日数ランキング

全国47都道府県庁所在地の猛暑日数ランキング

 最高気温35度以上の猛暑日が2010年代、全国の都道府県庁所在地のほとんどで1980~2009年の30年間の平均に比べて大幅に増加したことが、分かった。2010年代に全都道府県庁所在地で猛暑日の年平均日数が最も多かったのは京都市の23.8日、30年間平均からの増加率トップは大津市の347%増だった。気象庁は今年8~9月も全国で平年より気温が高いと予想しており、新型コロナウイルスの感染防止対策と猛暑対策を両立させる必要がありそうだ。

 気象庁が公開している過去の観測データを基に、京都新聞社が集計した。

 2010年代の年平均猛暑日数の最多は京都市で23.8日だった。次いで甲府市が23.3日、岐阜市が19.2日、前橋市が18.8日と内陸の都市が続いた。大阪市が17.6日で5位、東京都が8日で25位だった。最も少なかったのは札幌市でゼロ、那覇市が0.2日、青森市0.7日と続いた。大津市は13.4日で多い方から数えて17位だった。

 ちなみに、都道府県庁所在地以外では、「暑さ日本一」を標榜する群馬県館林市が28.1日、岐阜県多治見市が27.6日でそれぞれ京都市を上回った。

 1980~2009年の30年間平均と比べた増加率では27都市が倍以上になり、大津市が347%増加でトップだった。196%増の東京都や189%増の福岡市など大都市だけでなく、山口市が220%増となるなど地方でも大きく増えた都市があった。京都市は66%増だった。札幌市、新潟市、宮崎市の3都市は減少した。

■今年も高温注意、マスクで熱中症リスク高く

 気象庁によると、猛暑日の増加は「地球温暖化に加え、県庁所在地の多くで都市化に伴うヒートアイランド現象が影響していると考えられる」という。京都市など内陸部は、海からの風で冷やされないため、気温が上昇しやすいとされる。

 同庁は8~9月の気温について、地球温暖化や太平洋高気圧の張り出しの影響で、「全国的に平年並みか平年より高い」と予想。同庁天気相談所は「熱中症のリスクは高く、気温などの予報に注意を」としている。

 環境省によると、年間の真夏日(最高気温30度以上)が増えると、熱中症による年間死者数が増加する。さらに高温になると死亡率が上昇するなど、高温・高湿であるほど熱中症のリスクは高まる。消防庁によると、全国的に記録的高温だった2018年の5~9月、全国で熱中症の搬送者は約9万5千人、死者は160人に上った。

 今夏は新型コロナウイルス感染防止のため、日常的にマスクをつける「新しい生活様式」が求められている。環境省は「マスクをつけると呼吸数などが多くなり、熱中症のリスクを高めるおそれがある。屋外で人と2メートルの距離をとれる場合はマスクを外すようにしてもらいたい。冷房中の屋内では感染防止のため、1時間に2回程度の換気をしてほしい」と注意を呼びかけている。