純白の大輪を咲かせた「孝行蓮」(京都府亀岡市東別院町)

純白の大輪を咲かせた「孝行蓮」(京都府亀岡市東別院町)

 京都府亀岡市東別院町にある江戸時代の心学者・石田梅岩の生誕地で、梅岩ゆかりと伝わる「孝行蓮(はす)」が見頃を迎えている。水面から真っすぐに伸びた茎の先に、純白の大輪が涼しげに咲いている。

 梅岩は「正直」「勤勉」「質素・倹約」の教えを説いた石門心学の開祖。伝承によると、京都で開学した1729年、母親が自宅の庭先で育てていたハスが初めて花をつけたとされる。梅岩の親孝行が咲かせたとして「孝行蓮」と名付けられ、石田家が代々、株を受け継いできた。
 陽光を受けて白く輝く花びらと、開花を待つ小ぶりなつぼみが目を引く。子孫の石田二郞さん(87)は「今年も無事に咲いてくれた。ハスを見て梅岩の教えを思い出してもらえたら」と花をめでていた。