クラウドファンディングについて「新たな挑戦」と語る仲西さん(京都市上京区)

クラウドファンディングについて「新たな挑戦」と語る仲西さん(京都市上京区)

洪水被害を取材し、地球温暖化に警鐘を鳴らした2018年のギデオン・メンデルさんの展示。会場は旧製氷工場。作品に合う展示空間を作り上げるのはキョウトグラフィーの特色だ(京都市下京区)

洪水被害を取材し、地球温暖化に警鐘を鳴らした2018年のギデオン・メンデルさんの展示。会場は旧製氷工場。作品に合う展示空間を作り上げるのはキョウトグラフィーの特色だ(京都市下京区)

 国内有数の規模を誇る国際写真祭「KYOTOGRAPHIE(キョウトグラフィー)」が新型コロナ禍で資金難に陥り、今秋の開催へ向け寄付を募るクラウドファンディング(CF)を始めた。主催者は、資金集めにとどまらず、CFに協力した市民の意見を取り込み、来年以降も継続できるよう新たな写真祭の在り方を模索したい、としている。

 同写真祭は、アートの力で社会を良くしていこうと、フランス人写真家ルシール・レイボーズさん(47)と照明家仲西祐介さん(52)夫妻=京都市上京区=らが中心となり、2013年から毎年春に開催している。1カ月間にわたり、京都市内の寺院や町家、博物館で環境問題や戦争などをとらえた作品を展示。昨年は11会場に約17万人が来場した。

 新型コロナウイルス流行を受け今年は開幕を9月19日に延期したが、予算の大部分を占めていた企業からの協賛金の廃止や減額が相次いだ。参加アーティスト数を減らすなど予算を絞ったが現状ではまかなえず、1千万円を目標額とするCFを始めることにした。

 仲西さんは、新型コロナ禍を経験した今こそ、市民参加を促し意見交換する場を設ける意義があると考えている。「コロナの苦しさから一人一人が生き方や働き方、社会の在り方を学んだ。内面に起こった変化を、写真祭を通じて社会に顕在化させていきたい」と話している。

 今秋の写真祭終了後、協力者と交流して、来年以降の運営に生かすという。サイト「レディーフォー」で8月31日まで受け付ける。