大好きなバンドが解散してもうすぐ1カ月になる。その間に僕たちは久しぶりにスタジオで顔を合わせて練習したり、半年振りにライブをしたり、次のアルバムに向けて曲を作ったり、新しいステップに向けていろんなことを進めたりしている。

 ふとした瞬間に彼らの不在を感じることがある。しばらくはそんな日々が続くのだろう。自分がいつまで音楽を続けるか、なんてことを考える機会はバンドの年輪が一枚また一枚と増えるごとに多くなっていく。

 Homecomingsがこうやって4人のまま、ここにいることはいろんな偶然がかさなった結果のようなものだ(もちろん僕たちの音楽を好きでいてくれる人たちのおかげでもある)。どんなバンドもいつかは止まってしまう。そのタイミングを自分たちで選べることはもしかしたら幸運なことなのかもしれない。僕たちはいつか、ちゃんとバンドを終わらせることができるのだろうか。いつかそんなときのために僕はいい曲を書き続けたいと思う。みんなで泣きながら歌えるようなやつを。

 自分の体や思い出に染み込んだ音楽はちょっとやそっとじゃ色あせない。シャムキャッツは最後のベストアルバムを出す。僕はそのレコードに針を落とすのを楽しみにしている。