クラゲの生態を研究したり繁殖を行う京都クラゲ研究部

クラゲの生態を研究したり繁殖を行う京都クラゲ研究部

朱色のしま模様が鮮やかな個体など約20種類が生息する

朱色のしま模様が鮮やかな個体など約20種類が生息する

生後直後から成長段階を見ることができる水槽。「お気に入りの個体を見つけて見守って」

生後直後から成長段階を見ることができる水槽。「お気に入りの個体を見つけて見守って」

 京都水族館(京都市下京区)に、西日本最大級でクラゲ約20種5千匹を展示する「クラゲワンダー」がオープンした。幻想的な雰囲気のパノラマ水槽や、飼育スタッフが人工繁殖を行う研究所など、いまだ謎が多い生態を身近で観察できるよう工夫した。クラゲって厄介者?いえいえ、神秘的な魅力にあふれた生き物なんです。

 「色や泳ぎ方、生息に適正な水温や餌など何をとっても謎だらけです」と話すのは、クラゲ飼育担当の河崎誠記副館長(40)。2012年3月の開館時から、府北部の宮津湾を拠点に生態系の研究を進めてきた。100%人工海水での繁殖に日本で初めて成功したほか、ジュズクラゲなど繁殖が難しいとされる個体でも成果を上げている。

 新展示「京都クラゲ研究部」では、これまでバックヤードで行っていた繁殖や餌やりなどの作業を一般公開する。生後直後から、成体になるまで生育段階に分けられた水槽もあり、スタッフしか見ることができなかった成長過程も観察できる。

 そのほか、メインのドーナツ型パノラマ水槽(直径6・5メートル)では、半透明のミズクラゲ約1500匹が、青や赤、黄、白色の照明に浮かび上がる。水槽の中央に立つとゆらゆらと泳ぐクラゲに包まれ、海の世界に踏み入ったよう。

 約20種類が水槽別に入った展示では、朱色のしま模様が鮮やかな「アカクラゲ」や透明度が高いガラスの名前にちなんで命名された「ギヤマンクラゲ」、タコのような見た目の「タコクラゲ」など、多様な美しさに見とれてしまう。スタッフの労作「キャラ診断表」は、クラゲの生態を人間の性格になぞらえ、自分がどれと似ているかチェックして楽しめる。

 河崎副館長は「成長過程で姿や色が変わっていくため、毎日観察していても飽きない。お気に入りを見つけて、成長ぶりを見守ってほしい」と話している。
 大人2200円、小中学生1100円。京都水族館075(354)3130。