神経難病の筋萎縮性側索硬化症(ALS)の女性患者に対する嘱託殺人容疑で医師2人が逮捕された事件で、京都府警捜査1課などは24日、大久保愉一(よしかず)容疑者(42)と山本直樹容疑者(43)を送検した。
大久保容疑者は午後2時ごろ、移送車両に乗って留置先の中京署を出た。頭からフードをかぶってかがむような姿勢で、表情はうかがえなかった。
逮捕容疑は共謀して、京都市中京区のALS患者の女性=当時(51)=から自身を殺害するよう頼まれ、昨年11月30日、女性の自宅マンションを訪れて致死量の薬物を投与し、急性薬物中毒で死亡させた疑い。
捜査関係者によると、両容疑者は女性の担当医ではなく、事件当日が初対面だったとみられるという。