車両基地で検査業務などの説明を受ける三日月知事(右端)ら=彦根市・彦根駅

車両基地で検査業務などの説明を受ける三日月知事(右端)ら=彦根市・彦根駅

 全線存続が決まった近江鉄道のあり方を考えるフィールドワークがこのほど、沿線一帯で開かれた。今後の運営方法を議論している法定協議会の会長をつとめる滋賀県の三日月大造知事らが駅舎や施設を視察した。

 沿線の首長ら19人が参加。八日市駅を出発し、電車やバスを乗り継いで米原駅まで約4時間の行程。愛知川橋梁(国登録有形文化財)のほか愛知川駅、尼子駅など地域交流施設を兼ねた駅舎を見学した。

 彦根駅では車両基地を訪れ、社員から電車の検査業務の説明を受けた。西武鉄道から譲り受けて8月にデビューする青い鉄道車両「300形」も披露され、乗車して新しい行先表示器などの設備を確かめていた。米原駅前で、来年完成予定の新統合庁舎の建設現場も見学した。

 三日月知事は「鉄道によってつながった駅のネットワークを維持できるよう議論を重ねたい」とし、近江鉄道の飯田則昭社長も「運営方式が早い段階で落ち着くことを期待したい」と語った。

 沿線5市5町でつくる法定協は鉄道の事業形態などを話し合い、財政支援を受けるため2021年に地域公共交通計画を国に提出する予定。視察は、次回の8月中旬の法定協を前に現場を見ようと同協議会が企画した。6日も日野―貴生川間で実施する。