米軍経ケ岬通信所の新型コロナウイルス感染者の状況について会見で説明する桝賀局長(左)と同席した中山市長=27日、京丹後市峰山町・市役所

米軍経ケ岬通信所の新型コロナウイルス感染者の状況について会見で説明する桝賀局長(左)と同席した中山市長=27日、京丹後市峰山町・市役所

 京都府は27日、米軍経ケ岬通信所(京丹後市)に所属する米軍人の30代男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。軽症で感染経路は不明という。府と同市は米側に対し、感染防止策の徹底や情報開示、入国時の検疫措置の実施などを要請した。

 府によると、男性は23日に発熱や味覚異常などを訴えたが、24日まで勤務し、26日に陽性が判明した。観光で12日に兵庫県内を、19日には神戸市を日帰りで複数人と訪れた。京丹後市内で1人暮らしという。

 同通信所には最大160人が勤務している。府は男性が5、6人で集団通勤していた車の同乗者や一緒にオフィス作業をしていた13人の同僚らを含む濃厚接触者を調査している。
 市役所を訪れて市に状況を説明し、会見した近畿中部防衛局の桝賀政浩局長は「(感染者が)京丹後市で誰一人出ていなかったことから、非常に申し訳ないと思っている」と述べた。中山泰市長は情報開示をはじめ、入国時の検査や一定期間の隔離など国内法に基づく検疫の徹底を求めた。

 西脇隆俊知事は京都市上京区の府庁で報道関係者の取材に対し「(米側は)保健所の調査や助言には積極的に協力してほしい」と訴え、同日付で通信所の司令官らに感染防止策の徹底などを強く申し入れたことを明らかにした。

 同通信所を管轄する在日米陸軍キャンプ座間(神奈川県)は「当該者は症状が出た後に行動制限下に置かれた。現時点で地域社会に対するリスクに影響はなく、日本政府と緊密に協力している」(広報室)としている。