ALSの介助現場でヘルパーとのコミュニケーションによく用いられる透明文字盤=写っている女性は事件と無関係です

ALSの介助現場でヘルパーとのコミュニケーションによく用いられる透明文字盤=写っている女性は事件と無関係です

 ALSの女性患者に対する嘱託殺人容疑で医師2人が逮捕された事件で、患者や家族らでつくる一般社団法人「日本ALS協会」(東京都)は27日、「医療倫理に背く行為で、二度とあってはならない」とするコメントをホームページで公表した。

 コメントはALS患者の嶋守恵之会長の名前で発表された。患者が死にたいと吐露することは珍しくないと明かし「(今回の)患者さんの思いや行為を非難することはできない」とした。介護保障の格差や病の進行を止める治療法が確立されていない現状に触れ、「これまでALSで生じた悲しい出来事は患者が社会的に孤立した状況で起きている」と指摘した。

 「ALS患者は人工呼吸器を装着すれば長期に生きられ、必ずしも終末期とは言えない」とし、協会として安楽死を認めていない立場を表明した。