店内に平積みされる弥平とうがらし味の柿の種(湖南市岩根・平和堂甲西店)

店内に平積みされる弥平とうがらし味の柿の種(湖南市岩根・平和堂甲西店)

 滋賀県湖南市の伝統野菜「弥平(やへい)とうがらし」味の米菓「柿の種」が、大手スーパー「平和堂」各店で個数限定で販売されている。生産農家によると、大手食品会社による弥平とうがらしを使った商品は初めてで、「いろんな人に味を知ってもらいたい」と期待する。

 昨夏、「三幸製菓」(新潟県)が、滋賀らしさを打ち出せ、米菓に加工しやすい食材として着目し、地元産品の販売に積極的な平和堂(彦根市)に商品化を提案した。農家の佐々木由珠さん(39)=湖南市高松町=が原料を提供し、昨年11月に1袋118円で1万8千袋を発売して完売。1月30日にさらに同数を売り出した。

 平和堂甲西店(岩根)では31日、店舗入り口近くに平積みして販売。前回は144袋が2日間で売り切れ、追加の120袋も完売したという。藤本直也店次長は「辛いもの好きな東南アジアの人にもよく売れた。年末の帰省土産で買う人もいた」と話す。佐々木さんは「辛みがすっと引き後味が良い。弥平とうがらしの特徴がよく出ている」と喜ぶ。

 弥平とうがらしは同市下田地区で約100年前から栽培され、辛さはタカノツメの2倍という。出荷するのは現在2農家だが、同市の特産食材は他に「下田なす」しかなく、市や市観光協会は需要拡大へPRに力を入れている。