祇園にホテル進出する計画や意気込みを語る定保社長(下京区)

祇園にホテル進出する計画や意気込みを語る定保社長(下京区)

 帝国ホテルは10月9日、京都市東山区・祇園の弥栄会館で計画するホテル開業について、施設を所有する学校法人「八坂女紅場(にょこうば)学園」と協議を始めることで基本合意した。2020年代半ばの開業を目指す。演劇や映画など戦前から多くの興業舞台となった祇園のシンボルが、国内屈指の歴史とブランドを持つホテルに生まれ変わる。発表を受け、帝国ホテルの定保英弥社長がこのほど、京都新聞のインタビューに応じ、弥栄会館(京都市東山区)の進出構想を語った。


 ―祇園進出計画のきっかけは。
 「祇園と新橋の芸舞妓が競演する『東西おどり』の会場が帝国ホテル東京なのが縁で、お話をいただいた。ホテルは場所が非常に重要で、弥栄会館は今後絶対に出てこない立地だと考えた」
 ―多店舗戦略に距離を置いてきたのは。
 「ホテルを増やすと人材が散り、ブランドの希釈にもつながる。130年かけて築き上げたブランドやDNAを引き継ぐには、むやみな出店は良くない。サービスの質を担保するためにも京都進出は大事だと考えている」
 ―開業時期のめどや施設形態は。
 「ホテルに改装するので現状を全て残すことは難しいが、弥栄会館の良さはしっかり引き継ぐつもりだ。時間をかけて八坂女紅場学園や行政当局と協議するので開業時期は未定だが、2020年代半ばを目指したい」
 ―京都市内は高級ホテルが急増している。
 「富裕層を取り込む以上に祇園の皆さんと連携し、地域貢献につなげたい。例えばフランス料理店を設けて地元の料亭とコラボレーションしたり、ビアガーデンを企画したりするのも一案で、地域の人も気軽に利用できる施設を目指したい」