出展予定の作品を手にする今井さん(草津市上笠3丁目)

出展予定の作品を手にする今井さん(草津市上笠3丁目)

 不登校やうつを経験した草津市の17歳の女性が、画家を目指して活動している。「真っ暗な世界にいた」という小中学校時代から、絵画をきっかけに羽ばたこうとする自身をキャンバスに重ね、「光と闇」を表現する。2月24、25日に京都市内で初の個展を開く。

 滋賀県草津市の今井愛望(まなみ)さん。小学1年の冬から、朝になると腹痛を訴え、学校に通いづらくなった。「行きたいのに、なんでやろう」。うつ状態が続き、中学に進むと体調は悪化。幻聴などの症状も出た。周囲に気持ちをうまく伝えられず、「死にたい」とはさみで自らを傷つけようとしたこともあった。

 支えは、自分を表現できる絵だった。幼少期から漫画を描き、透明水彩絵の具やアクリル絵の具などの画材に挑戦した。デッサンの腕を磨き、美術科のある京都府内の高校に進学した。「憧れの学校生活で、友達もできて楽しかった」

 だが思いとは裏腹に過呼吸を起こし、突然倒れることも。2017年夏に退学し、創作活動に励んできた。

 作品には「闇の中にも光はある」というメッセージを込め、女性のはかなげな表情や涙を描く。「希望を届けられる画家になりたい」と夢を膨らませる。

 母真理さん(44)も内面の変化が作品に表れていると感じている。「昔は怒ったり泣いたりしている人ばかり描いていたけど、今は表情が増えた。少しずつ自信をつけ、可能性を広げていってほしい」と願う。

 個展は京都市中京区十文字町のSOZOクロスビル8階で。約40点を展示する。午前11時~午後5時(25日は午後4時まで)。高校生以上500円、小中学生300円。